持株会に拠出する金額は少なめが良い.メリット多いがデメリットも多い

はじめまして、

上場企業で働いております。

上場企業は、福利厚生として殆どの会社が取り入れている持株会制度。

私の働いている会社の先輩社員で、持株会やってたら、ポルシェ買えちゃった!という人や、

2000万円ぐらいが知らない間に貯まってたよ。という先輩がいました。

メリットを押してくる先輩たちが多い中、私は懐疑派で、持株会にいくら入れるかは慎重に判断すべきと思っています。

筆者が実際に実感した持株会のメリットデメリットを解説します。

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メリット:奨励金が出る(奨励金制度)

毎月買う金額の数%から10数%ほど会社が上乗せでお金を出して、株の購入代金とする制度が持株会奨励金制度です。これがなければ持株会に入る意味がありません。

株が市場に流出せず、従業員が保持するという状況は、会社にとって大いなる利益になります。そのため、持株会を導入している会社の多くは奨励金を出します。

流動している株が少なくなれば、敵対買収が容易にできなくなります。

さらに、社員が自社株を買う→社員が頑張る→社員の努力が株価に反映される

という流れを作り出すことで、社員のやる気を向上させる。といった効果が持株会にはあるかと思います。

そのため、会社側は奨励金を出してまで持株会に入ってもらって、株を買ってもらいたいと私は分析しています。

メリット:源泉徴収されるので貯金感覚でお金を積み立てれる

毎月3万円分の株を買おうと思っても、タイミングや価格変動などでいつ買ったらいいか悩むかもしれません。

そういった面倒くさいことを全部おまかせしちゃえるので、楽。というのがメリットです。

でも貯金と違うのは目減りするかもしれないし増えるかもしれないということ。

やはり投資は余剰資金でやるべきだと再認識したいところです。

デメリット:平均取得単価は高くなりがち

平均取得単価が高くなりがち、というのは筆者の実体験です。

その月にいくらで買ったかを見ることができなかったので、あくまで推測にはなります。(実績とチャートをみくらべて計算するしかないです。。)

持株会の画面を表示すると、平均取得単価を表示することができます。

持株会はドルコスト平均法と同じで一定期間一定金額を買い続けるので、結局損はせず、儲かる可能性があるというものです。

ですが、短期目線で見ると、個人投資家が安い!と思って買いを入れるところではないタイミングで買っている気がするのです。

株価というのはある程度流動性があれば、1ヶ月の間で結構上下します。

持株会に入ってすぐは平均取得単価の計算がかんたんなので、チャートみて計算したりしてました。

少なくとも私は、ここでは買わないだろうといったところで持株会が株を買っていたように感じました。(私は会社に入る前に株やFXを少しやっていたので、チャートとか見るのが好きで、覗いたりしていた結果そう思いました。。。)

どうも平均取得単価を見ていると、成績が悪く感じています。

買うタイミングを人任せにするのは楽ですが、チャートを見れる人からすれば、ここ価格帯で買うのはないだろう。。。

こいういうところが、いらだちポイントとなるかもしれません。

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デメリット:もしもの場合は会社と共倒れ

私が持株会をおすすめしない最大の理由になります。

持株会があるような会社が数年で倒産するということは少ないかもしれません。

でもありえないわけではありません。

倒産はしなくても急な業績悪化に伴って、まず株が下がりその事によって、持ち株の資産額が下がる。

もちろん業績が悪化しているので、ボーナスは少なくなる。

という二重苦を味わうことになります。

会社と一心同体となってしまうため、会社が順調に右肩上がりのときは当然お金が増えていきますが、会社の業績が悪くなったときはその逆でものすごくお金が減っていく感覚を味わうことになります。

リスクは分散するのが良いとされていますので、自分の務めている会社の持株会に数万つぎ込むのはリスクが高いと言わざるを得ません。

デメリット:優良株とは限らない

自社株が優良株と呼ばれるような株であれば、いいかもしれませんが、市場があまり評価していない株である場合もあるでしょう。

優良株ではないということは、人気がない、株価が上がりにくいということです。

優良株と呼ばれる株は配当がきちんと出るし、株価も安定しています。

自社株がいわいる優良株なのかどうかは持株会に入る際の重要なポイントになると思います。

デメリット:売りたいときに売れない

株価というのは波があります。上がったり下がったり。

ずーと上がり調子だったのに急に落ち込むときもありますし、市場が会社を過剰評価することもあります。

そうなったとき、入れたお金の半分は回収しようといったような出口戦略は使いにくいという点がデメリットです。

インサイダー取引とならないよう持株会に入れている株の引き出し期間は決まっています。

つまり権利はあるが自分の思い通りに売り買いできないのです。

少し株をやったことがある人なら、そろそろ1/3は利確したいみたいなときってあると思います。これが思うようにできないのです。

私の最終的な考え

優良株とされている株の持株会に入れるなら、月収の数%を入れてもいいかもしれません。

新入社員には月1万円を持株会用の費用とするというのはかなり辛いと思います。

ご自身の経済状況を踏まえて、苦にならない。なくなってもいいという分だけ持株会に入れることをおすすめします。

私なら、手取り18万円程度の場合は、5000円くらいが上限と考えるかもしれません。

最後になりますが、持株会は自分が働いている会社の株ということもあって、自身の懐に入ってくるお金すべてその会社に委ねることになり、リスク分散ができていない状態となります。

株の取引でも言われるように、なくなっても良いお金でというところは持株会も変わらないと思います。

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